「マークエステル画伯78歳誕生日記念展示会」を開催しました。
2021.03.16
2021年2月26日から28日までダイニング華内の芸術文化フォーラムにおいて「マークエステル画伯78歳誕生日記念展示会」が三密回避のためのソーシャルディスタンス、マスク着用、検温、消毒の徹底に努めて3日間にわたり開催されました。
マークエステル画伯ご本人も3日間、会場に通われ絵画について説明して下さり、ファンの方々との記念撮影、サインなどにも応じて下さいました。
2日目には、神奈川県走水神社の御祭神でもあり、神奈川県と縁の深い日本武尊(やまとたけるのみこと)、弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)について、マークエステル画伯が描かれた数枚の絵画を用いての古事記の勉強会も開催され大変興味深い内容でした。
3日間、100名以上の方々が三密を避けて来場して下さり、令和天皇即位祝祭の際に古事記の説明の中に映し出された「雫」の絵画も展示され、格調高い展示会となりました。
中国の変面、鎌田薫水さんの薩摩琵琶演奏、古事記の勉強会と大変盛りだくさんで華やかな御誕生日記念展示会となりました。
ご高齢になられたマーク先生ですが、3日間にわたり会場に詰めて下さり、皆さまを直接お迎えできましたことを喜んでおられたと感じております。
今回は、特に日本の国を愛して下さったマーク先生の思いと、日本神話の世界を感じていただけたのではないかと思います。
今後も折に触れ様々な催事を企画していきたいと思います。
Message for Peace (平和のメッセージ)
Marcestel Squarciafichi(マークエステル・スキャルシャフィキ)
私は画家として、絵を描くときに大切にしていることがあります。それは、特に色と色が対立することなく、調和するように組み合わせて描くことです。
各々の色が良い関係を結んで調和したとき、その色彩は生き生きとして輝き、とてもすばらしい音色を響かせながら、画面全体に心地良い世界を形作ります。カンバス(Canvas)には、神様や精霊が降りてきたかのように、神秘的で感動的な美しい世界が生まれてきます。
この地球に平和な世界を築くためには、同じ原理を働かせることが必要です。この世界を構成するすべての人間が、対立するのではなく、お互いを尊重して良い関係を結び、共存共栄することができるならば、平和な世界が近づいてくるはずです。自然と人間との関係においても同様です。
私は幼い頃から、神話に関心を持ってきました。神話の世界では、神、人間、動物、宇宙、自然、すべてが密接に結びついています。昔の人々は、目に見えない世界の存在を信じ、神々の世界と人間の世界との間に、隔たりを感じていなかったようです。
神話には、世界の成り立ちや人生の意味などについて、私達の先祖が時間をかけて考察し、蓄積してきた知恵が保存されています。それは、世界の数々の神話に共通するものです。
現代において、神話は、非合理的で非科学的なものとして敬遠される傾向にありますが、私は今こそ、神話に語られている世界観、先祖たちの知恵に耳を傾けるべきであると思っています。
私達は、「すべてのものは、見えないところで一つに結ばれている」という考えを謙虚に受け入れる必要があります。私達に自覚があろうとなかろうと、神様の愛は皆平等に与えられています。一人一人、一つ一つ、生命あるものすべてに尊い価値があることを知り、まずは、偏見をなくし、身近な人や自然を愛することから始めましょう。